(5) 史上最優秀の 「治世者10人」
単に「政治能力や統治能力」だけで選ぼうとすれば、数十人の人物が僕の前でひしめく事になる。例えば、蒲生氏郷が豊臣秀吉より下だとは断定できない。徳川家康より上かもしれない。しかし断定は不可能だ。
そこで、僕は「己の信念を貫いた人物」、そして「信念とは人間社会に、純粋に真実を求める志向性」として、それを行動で示した人物を歴史の中から呼び寄せ た。1位から5位までは、比較的決めるのが速かった。だが、6位から10位にかけて、20人以上の人物から選定しなければならなかった。困難を極めたが、 とにかくベスト10は下記のように決まった。
1位)ロバート・ケネディ(アメリカ)。
2位)織田信長(日本)。
3位)エイブラハム・リンカーン(アメリカ)。
4位)コンスタンティヌス大帝(ローマ帝国)。
5位)ジョン・ケネディ(アメリカ)。
6位)カール大帝(フランク王国)。
7位)北畠顕家(日本)。
8位)マーガレット・サッチャー(イギリス)。
9位)諸葛孔明(中国)。
10位)ウィンストン・チャーチル(イギリス)。
10位)ウィンストン・チャーチル(イギリス)。
すべての人が熟知。
9位)諸葛孔明(中国)。
漢室の後裔・劉備が示した「三顧の礼」への恩義に徹した人生。「三国志」とは言っても、西蜀は北魏、南呉のような強大な軍備も無い。人材もまた乏しい。主君・劉備の没後、幼帝を守って「宰相」としての活躍は、一国の統治者以上のものがあった。
しかし、孔明の「蒲柳」の体質は、志の達成を見ぬまま病没。宿命的な悲劇の人生に従った。
8位)マーガレット・サッチャー(イギリス)。
「鉄の女」と喩えられるが、「新自由主義」の施策を貫き通した信念は、チャーチルの場合と違って、常に大きな反撥を買っていた。だが、彼女の施策は結局は 正しかった。イギリス議会史で、例を見ない長期政権を創出したのは、まさに、イギリス議会史に初めて登場した「女性宰相」に他ならなかった。
7位)北畠顕家(日本)。
宿命に殉ずる武将は数多い。だが、「南朝」の正統性を旗標にしつつ、足利高氏との戦いは最終的には困難を極めていった。彼は十五歳そこそこで、公家司令官 として、東北の地で任務を全うしていた。統治の才もさることながら、父から継いだ人望も高かった。京都での初戦に大勝したが、足利軍の復活に再び東北の地 を後にしなければならなかった。そして20歳での戦死である。
6位)カール大帝(フランク王国)。
ローマ人に代わって、蛮族の子孫が国を治める。だが、彼の志向には文明国家への果てなき想念があった。「カロリング・ルネサンス」と呼ばれる、学問と文化の開花は彼によって成し遂げられた。それは、得意の武技を超えた彼の政治観から生れていた。
5位)ジョン・ケネディ(アメリカ)。
キューバ危機から世界を救った。しかし、そうした実績よりも、大統領府に存在するそのこと自体が、アメリカが担うべき役割、未来への光明を掲げ続けることに他ならなかった。
4位)コンスタンティヌス大帝(ローマ帝国)。
勇猛な皇帝である。その声望が、彼の支えであることに違いはなかった。だが、彼が見た夢、彼の心が知得した現実こそが、まさに彼が実行しなければならない ことだった。ローマ帝国史に受け継がれ、血塗られてきた「キリスト教徒迫害」の逆転(ミラノ勅令)は、場合によっては命取りになりかねない。しかし、彼は 信念の通りに行動した。そして、コンスタンティノープルの都を中心に、帝国は更に繁栄した。
3位)エイブラハム・リンカーン(アメリカ)。
すべての人が熟知。
2位)織田信長(日本)。
群雄割拠と一口に言うが、応仁の乱以来の実態は、日本の歴史の中でかつて存在したことは一度もない。源平合戦とか、南北朝対立とかの単純な図式はここには ない。この日本統一は決して常人の出来ることではない。その上、彼は誰にも勝る直観力を持ち、それが類い稀な軍略以上に、政治的見識さえも形づくってい た。
1位)ロバート・ケネディ(アメリカ)。
アンバサダー・ホテルの凶弾。勝利演説の始まりと共にアメリカの希望(ゆめ)は消え去った。だが彼の事績は、大統領就任を経なくとも、統治者以上の彩りに輝いている。
「公民権への使命」(人種差別との戦い)、「恐怖と不安から人々を守る使命」(マフィアとの対決)、そして「政治に巣食う不明な権力との対決」が、若き司 法長官として登場して以来の彼の映像に他ならなかった。「ジョンは逝ったが、ロバートがいる」。その時期のアメリカ全土にうねりのように巻き起こった「希 望の声」とも言えた。ジョンが灯した光明「新しいアメリカ」は、一時の停滞の後、ロバートが再び灯してくれる。………だが、彼は政敵の凶弾に倒れた。それ から約40年、アメリカ合衆国は今もって、あの光明を見出せないでいる。
- 編集日時:2012/2/27 11:11:51
- 回答日時:2012/2/26 02:52:57
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